9月のキックオフからワーキンググループのメンバーも増えて289名の皆さまがディスカッションや実証実験を進めています。全9グループの代表から活動について中間報告があり、六本木会場51名とオンライン61名の参加がありました。また新規入会された5社よりご挨拶をいただきました。(株)商工組合中央金庫、(一社)サスティナビリティ・DX推進協議会、TDBCから2024年を乗り越えるための新たな経営支援ソリューションが発表されました。大河原運送からは実際に補助金の活用をした際の体験を語って頂きました。
商工中金、SDXC、TDBC 等が連携し、実効性のある事業計画を策定、アクションプランとして traevo 動態管理 プラットフォームや TDBC 認定ソリューション、その他 WG 活動成果等の解決策を積極的に活用することで「物 流の 2024 年問題」の解決や持続可能な強い経営への変革を支援します。
燃料消費の可視化およびタイヤによる CO2 排出量削減の実証実験や、運輸業 SDGs フェスタなどの啓発活動を してきました。カーボンニュートラルにおいては「自社の現在地を理解する」「具体的な削減方法を検証する」 「削減後の検証及び、自社でものさし(判断基準)を持つ」ことがポイントになると考えています。今後も実証 実験に興味がある事業者会員や、SDGs に関連するサポート会員を募集します。
(株式会社セイリョウライン 幣旗 貴行、三井住友海上火災保険株式会社 藤田 大輔)
AI 点呼(点呼の完全無人化)を低価格で提供したいというテーマで活動をしており、ドライバーの健康状態をど のようにセンサーと AI で把握できるかとう点にフォーカスして実証実験を続けています。過去の実証実験から は、個人差が大きいことと実際の点呼場での測定には様々な工夫が必要だということがわかってきました。今年 度は非接触型のドップラーセンサーを使い、安全に運行ができる「元気な状態」を AI が判断できるかをものづ くり補助金も活用して進めていきます。
(大河原運送株式会社 大河原 裕尊)
10 月に開催した第一回 e 建機チャレンジ大会では六本木と千葉をつないだ什器の遠隔操作の実演としてプロと e スポーツなどのアマチュアも合わせて5つのチームが競技を実施しました。テレビや新聞など多くのメディア に配信され、建設業界の人材不足と災害時の緊急対応に無くてはならない技術となることを確信しています。そ の後の国土交通省の遠隔施工等実演会にも招待されています。
(EP Rental 株式会社 依田 隆)
今ある情報を活かして繋げる費用をかけない連携を追求しています。会員の皆さんにご協力いただいたアンケー トからは、各業務のシステム化がバラバラで連携は CSV の手作業が多いという結果が出ています。今は整備請 求書と車輛管理システム、請求データと会計システムという2つの実証実験を進行中です。 API やデータ割り 付けでもっと簡単につなげる方法を模索しています。
(株式会社新宮運送 木南 晋一、 シズテムギア株式会社 中村 桂那子)
共同輸送 DB 分科会は、動態管理プラットフォームから集約した輸送情報をデータベース化することで共同輸送を検討するユーザーが自由に共同輸送候補を探す事のできる場を実現することを目標に活動しています。ここまで要件定義を進めており今後はシステム構築に取り掛かって7月末をめどに実証実験を行う予定です。カーボンニュートラル分科会は、伝票データと動態管理プラットフォームの位置情報を連携させることで貨物ごとのトレーサビリティを実現し、高度なCO2排出量の可視化と改善を目標に、現在山崎製パンの協力でデータ分析の実証実験を行っています。
(株式会社首都圏物流 駒形 友章、株式会社アスア 間地 寛、AGC 株式会社 田中 真史)
2024年問題を乗り越えるためにWG04が注目したのは荷待ち時間です。改善するためには荷主との交渉力をアップすることが必須と考えてその手法を検討しています。今後は具体的な成功事例なども含めて効果的な交渉に ついて検討していきます。
(株式会社ワカスギ 黒木 洋平、株式会社フルバック 久長 正憲)
移動最適化プロジェクトはNAGANOスマートコミッションへ参画し地域交通の課題を解決する仕組みを提案しています。ワーケーション×MaaSプロジェクトでは、地域と企業を結び付けるマッチングプラットフォームを長野県辰野町を中心にトライアルを実施しています。
(アルピコ交通株式会社 上嶋 圭介、株式会社デンソー 今村 朋範、株式会社電通国際情報サービス 西川 敦)
バス・トラックドライバーとも「集中力の低下」は「距離」・「勤務時間帯」・「勤務形態」と関係していること、特に「距離」と相関していることが判明しパラチノースの効果を検証しました。脳卒中のリスクは加齢とともに リスクは増大しますが、45 歳以上では個人間のバラつきも大きくなることがわかりました。脳ドックより安価なリスクチェックと再検査による精度の検証をすすめていきます。夜間視力をサポートするレンズでは複数社で各 20 名のドライバーによる実証実験を実施中です。
(大塚製薬株式会社 五島 由加里)
今年度は死角サポートソリューションとドライバーの運転状況モニタリングにフォーカスして検証を進めています。後付け可能なソリューションで即時通知、見える化を図り、効果的な教育を通じて事故防止を図ることを 目的にしています。それぞれフジトランスライナー、ダイオーロジスティクス、茨城乳配の現場で2ヶ月程度運用してその実用性を検証します。また最新技術の勉強会や、ソリューションを選定する際のポイントをわかりやすくまとめています。
(株式会社日立物流 佐藤 公則)