TDBC Forum 2022では事故の撲滅と実現のための乗務員教育ワーキンググループが実証実験を公開し成果を発表
運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)は、現在165社の会員が連携し「運輸事業者の課題をともに解決」に取り組んでいます。課題テーマごとに運輸事業会員と様々な技術や製品を持つサポート会員が、ワーキンググループとして活動しています。1社では解決が難しい運輸業界の課題について、複数の企業や業界を横断したグループメンバーで議論、様々な技術や解決策の検討、実証実験などを通して、課題解決を実現するオープンイノベーション活動を実践しています。
『TDBC認定ソリューション』とは、事業者にとって有益と考えられる製品・サービスを、運輸デジタルビジネス協議会として認定する制度です。
このたび『TDBC 認定ソリューション』の第3号として、株式会社日立物流の安全運行管理ソリューション「SSCV-Safety」を認定したことをお知らせします。
SSCV-Safetyは、通常の点呼では把握することが難しい体調の変化によって発生する漫然運転やヒヤリハットを減らすことに注力し、ドライバーの健康と安全を同時に見守ることで事故を未然に防ぎ「事故ゼロ社会」をめざします。
産・官・学連携にて事故と疲労の相関性を検証し、膨大な走行データの研究から生み出された独自のアルゴリズムによって事故リスクを予測します。
運行中は「ドライバーの疲労状態」と「運転状況」の中から危険な状況をリアルタイムに検知しドライバーへ知らせます。且つ危険運転においてはその状況を録画しクラウドに保存。リアルタイムに閲覧が可能です。(一部の真に危険な状態は管理者へのメール通知あり)
運行後は検知されたヒヤリハット動画を含む、運行当日の振り返りが短時間でできるよう的確な情報を提供します。
https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/sscv/safety/
2022年7月開催のTDBC Forum 2022において、「WG01 事故の撲滅と実現のための乗務員教育」グループの発表では、効果的な乗務員教育のために運行および体調の見える化が図られなければアクションをとることができないとの検討結果が発表されました。 運行管理者に負担をかけることなく、現状を振り返る物差しやヒヤリハット情報の収集が求められるということで、2社の運輸事業者(TDBC会員)でSSCV-Safety の実証実験を実施しました。
その報告は以下のページに「14:30 発表 WG01 事故撲滅と実現のための乗務員教育」として資料と録画を掲載しています。
https://unyu.co/forums/2022.html
実証実験に参加した2社の現場からは以下のようなお声を頂いています。
株式会社首都圏物流 安全推進部 高山課長、千葉センター 加藤所長
松浦通運株式会社 安全・品質管理室課長、自動車部路線課課長
■株式会社日立物流について
日立物流グループは、3PL、重量機工、フォワーディングをコアに、グローバルに事業を展開する総合物流企業です。物流現場の生産性や品質向上のための自動化・省人化技術をロボティクス・IoT・AIといった先端技術と組み合わせる、スマートロジスティクスに注力し、高付加価値のサービス提供と、新しいロジスティクスの価値創造を行っています。グローバルサプライチェーンにおいて最も選ばれるソリューションプロバイダをめざし、ビジネスコンセプト『LOGISTEED』のもと、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、新たなイノベーションを実現していきます。
https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/
※ 製品名、 サービス名などは一般に各社の商標または登録商標です。